ニュースパーク(日本新聞博物館)

菅長佑記

SUGANAGA YUKI
自己紹介
横浜市のニュースパーク(日本新聞博物館)の菅長佑記と申します。
常設展示、企画展示を含めた展示を主に担当しています。
所属館の設置者・運営母体は ?
ニュースパーク(日本新聞博物館)は、一般社団法人日本新聞協会が設置し、運営しています。開館は2000年です。
あなたの専門分野は ?
新聞全般
学芸員になろうとした理由、学芸員になるまでの経緯は ?
学生時代、博物館で働く、学芸員になる、ということは考えたことはありませんでした。
大学卒業後、日本新聞協会に入職し、技術・通信担当(新聞社の技術部門の方々が集まる会議や関連セミナーの運営)、出版広報担当(同協会が発行する機関紙「新聞協会報」の編集)などを経験してきました。入職から10年以上を経た2016年、同協会が運営するニュースパーク(日本新聞博物館)に配属されました。博物館で働くことになったからには、博物館の仕事、展示、資料への理解を深めたいと考え、学芸員資格取得を目指し、通信課程を通じ、18年に取得。現在(25年4月現在)に至ります。
仕事内容は ?
企画展、常設展を含めた展示を主に担当しています。企画展は、「新型コロナと情報とわたしたちⅡ――コロナがわたしたちに残したもの」(2024年)、「そのとき新聞は、記者は、情報は――関東大震災100年」(23年)、「沖縄復帰50年と1972」(22年)、「伝える、寄り添う、守る――『3・11』から10年」(21年)などを担当してきました。企画展に関連する業務内容としては、展示の企画、調査、展示資料の選定、各社への展示許諾、新聞社や展示業者とのやりとり、キャプション類の文案作成、展示物の額装やパネルの製作、イベントの企画・運営、資料集の作成、取材対応など多岐にわたります。常設展は都度、資料の入れ替えを行うほか、状況に応じてコーナーを改修することがあり、それらにも携わっています。このほか、小中学生の校外学習、大学生のゼミなどでの学習、一般団体の見学などで展示解説を行うなどしています。
Question 05 Image

ホワイエの95紙の展示。写真撮影スポットになっている。右下は当館のキャラクター「ブンぱくん」

1日or1週間の業務スケジュールと働き方は ?
ある1週間の主な業務スケジュール
月曜日=休館日、出勤。ホワイエで展示している95の新聞を一斉展示替え(写真1参照)。高所での作業を伴うため、業者に依頼
※毎年、新聞各社からその年の1~3月に発行した紙面の中から1日分を選定・送付いただき、一斉に展示しています。写真撮影スポットにもなっており、ここで撮った写真を入れた記念新聞を配布するサービスも行っています。
火曜日=午後:新聞社が新人研修で来館。常設展の解説を含めて対応
水曜日=午前:横浜市教育委員会へ(開催中の企画展のチラシを横浜市立全小中学校に配布してもらうため)
      午後:新聞・ジャーナリズムを学ぶ大学生たちがゼミ学習で来館。常設展、企画展の解説を含めて対応
木曜日=午前:川崎市教育委員会へ(開催中の企画展のチラシを川崎市立全小中学校・図書館に配布して
もらうため)
      午後:翌週に予定している次年度企画展検討会議に備え、横浜市都筑区にある収蔵庫で企画展案の
検討・資料調査
金曜日=開催中の企画展関連イベントのチラシ作成・ウェブサイトとイベント検索サービスへの掲載に向けた作
業、次年度企画展案の検討・資料調査
※週末の出勤はローテーションで、この週は土曜日と日曜日ともに休みでした。
仕事のやりがいのポイントは ?
子どもから年配の方まで、さまざまな年齢・立場の方に展示を見てもらったり、解説を聞いてもらったり、イベントに参加したりしてもらう機会があります。そうした中、新聞の役割、SNS時代における情報との接し方について少しでも理解を深めていただく機会になればという思いで日々業務に向き合っています。新聞を読む人が少なくなる中、子どもたちや大学生が新聞を読んでみようかな、あるいは新聞記者になりたいなと思ってもらえたらなおうれしいです。実際に、職場体験等で訪れた中学生が「新聞って面白い」「ほとんど読んだことがなかったけど、情報を得るのに効率的だと気付いた」と話したり、学生時代に当館を見学して新聞記者を志すようになり実際に新聞社に入ったという声を聞いたりした時は、この仕事をやっていて良かったと思います。
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