平塚市博物館

新宮崇弘

SHINMIYA TAKAHIRO
自己紹介
平塚市博物館学芸担当(考古)の新宮崇弘です。
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ワーキンググループ活動で行った土器焼き実験の時、自分たちでつくった「なんちゃって石器」で解体したイノシシの肉を訝しみながらも焼いて食べている筆者(普通においしかった)。

所属館の設置者・運営母体は ?
平塚市が設置した公立の博物館です。
あなたの専門分野は ?
日本考古学の古墳でした。
学芸員になろうとした理由、学芸員になるまでの経緯は ?
高校生までは博物館に全く興味がなく、大学に入ってからそうした仕事があることを知りました。もともと歴史は好きで好奇心を持っていたのですが、入学先の専攻内には歴史系は考古学しかなかったのでこれをすることにしました。せっかく大学で学んだのだから、人生のうち一回くらいはこれを仕事にしてもいいかなと思い、その後いろいろあって現職に就きました。
仕事内容は ?
当館は市民の方と共に調査・研究活動を行う「ワーキンググループ」という活動があります。考古分野では月1ペースで活動するものが3グループあるので、その準備をしていることが多いです。これに加えて、数年に一度のペースで回ってくる特別展のための準備・研究や年に一回程度ある企画展の準備、一般の参加者を対象とした講座やイベント、公民館といった外部からの講座・イベント実施依頼への対応。あとは、博物館全体でやる行事や事務が年度ごとに割り振られるので、その処理も行います。この合間に、収蔵している考古資料の片づけや再整理といったこともしていますね。最近はWebコンテンツの充実化を…ということでYouTubeにあげる動画の作成やHTMLを少し勉強してホームページの改修作業をしたりもしていました。
仕事のやりがいのポイントは ?
やはり自分が学んだことを活かせることが最大のポイントではないかと思います。というのも、当館は市立博物館なので、働いている職員の多くは公務員です。公務員と聞くとなにやら小難しい事務作業ばかりしているイメージでしょう。実際に私たちもそうしたことをしたりもしますが、専門職の私たちはこれまで自身が学んできたことを行政サービスとして市民の皆さんに提供できます。この点が一般職の公務員とは異なるところであり、最もやりがいを感じるところではないでしょうか。
たいへんなところは ?
自分の専門外のことも扱うことがあるところですね。先ほど「専門性を活かせる」といった直後で恐縮なのですが、時にはそうもいかない時もあります。例えば、私が当館に就職した際の最初の仕事は鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」を読んで、参加者に解説することでした。考古学も歴史を扱う学問ですが、遺跡から発見された資料を扱う考古学と「吾妻鏡」をはじめとする古記録・古文書から歴史を考える「文献史学」とでは全く学問が違うのです。お客さんの要望によってはそうしたこともしないといけないところが大変ですね。
学芸員として必要なスキル、経験、資格は ?
車の運転はできた方がいいですね。私は田舎出身なので公共交通機関が発達している神奈川県はとても便利だと思いますが、こうした仕事をしているとやはり公共交通機関と徒歩だけでは難しいところも出てきます。館外から資料を運ぶ時や発掘調査現場にお邪魔する時など、車で移動した方が遥かに効率的でお得という場面もあるので、自動車の免許と最低限事故は起こさない(いくら注意していても事故を起こしてしまう時はありますが)安全運転のスキルを身に着けておくといいと思います。
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